
書籍のご紹介です。
著書:その後のボランティア元年-NPO・25年の検証―
著者:宮垣 元
出版年月日:2020年1月17日
出版社:晃洋書房
ISBN: 9784771032965
概要:
本書は、1995年のボランティア元年以降の市民社会の状況について、ボランティアやNPOがどう変化したのか、その変化は市民社会にどう影響をもたらしたのか、今日のNPO等の多様性や多面性をどう理解するのか、といった問題意識に基づいて執筆されたものである。兵庫県内におけるボランタリー活動調査やNPO法人調査、NPOや中間支援組織の事例分析を駆使し、まさにボランティア元年以降のボランティア・NPOの動態とそこにおける変化、そして課題を浮き彫りにした労作といえる。
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b492661.html
1995年の阪神・淡路大震災から四半世紀が経ち、日本のボランティア・NPOはさまざまな展開をみせた。この間、ボランティア・NPOの何が変化し、何がその変化を生みだしたのだろうか。ボランティア元年をターニングポイントとして、兵庫・神戸で活動するボランティア・NPOを対象にした多角的な調査から、複雑な様相を呈す「いま」に至る道のりを跡づける。
・組織がなかった時代から組織を基盤に活動する時代へ、何が変わり、なぜ変わったのか?
・定性調査・定量調査の結果をもとに、ボランティア元年を通史的に位置づける
・1995年はあくまでターニングポイントとしてとらえ、それ以前の活動からのふりかえり
・自発的支援の減少、行政との相互依存関係、脆弱化するネットワークといった課題に接するボランティア・NPOの姿を活写する
目次:
はしがき
第1章 阪神・淡路大震災とボランティア元年・再考
第2章 ボランティア・NPOの歴史的展開――兵庫・神戸における連続性と非連続性
第3章 兵庫県のボランティア活動の動向――ボランタリー活動調査の30年を読む
第4章 NPOの多様性・関係性・開放性――2007年における兵庫県NPO法人調査から
第5章 組織を越境するネットワーク――神戸市東部被災地におけるNPOの展開
第6章 地域コミュニティとNPOの相互作用――中間支援組織にみる地域性とテーマ性の交錯
第7章 兵庫県における中間支援組織の展開――セクター化の進展とそのジレンマ
第8章 その後のボランティア・NPO
あとがき
文責:小田切康彦(徳島大学)