
書籍をご紹介します。
著書:環境社会学の考え方-暮らしをみつめる12の視点-
著者:足立 重和 編,金菱 清 編著
出版年月日:2019年4月10日
出版社:ミネルヴァ書房
ISBN: 9784623085279
概要:
本書は、人や社会と環境との関係を、多面的な視点から解説したテキストである。環境をどのように知るのか、いかに、誰が守るのか、といった基礎的な考え方、そして、MIMBYの問題、自然のなかでの「遊び」、公園の持つ意味、し尿処理の問題、環境と観光との関係性、野生生物と人との関係性、災害レジリエンス、環境をめぐるコミュニティのあり方、といった様々なトピックが取り上げられている。本書のサブタイトルにもあるように、環境社会学のアプローチから、「暮らしをみつめる視点」を提示した興味深い作品である。
https://www.minervashobo.co.jp/book/b437054.html
本書は、自然環境に触れることの少ない人にも身近な例から環境問題に気づいて考えることの面白さを伝える環境社会学の入門書。地元住民の生活という立場から、環境を社会学的に考えていくとはどういうことかを具体的に説く。
目次:
はしがき
第Ⅰ部 環境への考え方
第1章 環境を守るとはどういうことか?
第2章 誰がしっかりすれば環境は守られるのか?
第3章 暮らしとともにある環境はどのように管理されるのか?
第4章 嫌がられる環境を誰が受け入れるのか?
第Ⅱ部 日常としての環境
第5章 人はどのように環境と遊んできたのか?
第6章 日本の草原はどのように維持されてきたのか?
第7章 公園は都市の環境を豊かにしてきたか?
第8章 これまでし尿はどう処理されてきたのか?
第Ⅲ部 他者としての環境
第9章 環境と観光はどのように両立されるのか?
第10章 人と野生動物はどのような関係を築いているのか?
第11章 未曾有の災害に人はどう対応していくのか?
第12章 環境をめぐって人々はどのようにいがみ合うのか?
あとがき
文責:小田切康彦(徳島大学)