超高齢社会の乗り越え方

会員の皆様が執筆された書籍のご紹介です。

著書:超高齢社会の乗り越え方-日本の介護福祉は成功か失敗か―

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863292024

著者:安立 清史

出版年月日:2020年3月20日

出版社:弦書房

ISBN: 978-4-86329-202-4

概要:

本書は、超高齢化社会における介護福祉や非営利組織の在り方を問い直そうとした作品である。第1章では、日本の介護福祉、介護保険制度を取り上げ、その課題・限界を指摘するとともに、グローバル化時代における「バーチャル政府」という興味深い論点が検討されている。第2章では、NPOの機能に関する理論展開がなされた上で、災害・福祉・レジリエンスとの関係が検討されている。第3章では、日本の社会保障の課題・問題を、イノベーションのジレンマ、ゲーム理論等から検討したうえで、介護保険における非営利の再構築や、エイジズムの乗り越え方といった処方箋が示唆される。成功、失敗という二元論を超えた世界の描写を試みた力作である。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863292024

「銀河鉄道の夜」に導かれて超高齢社会の悲観論を超える。 いま、出口の見えない社会を生きてゆくための正しい選択肢はひとつではなく、無数にある。 考え方を方向転換すべき時代の中で、介護福祉の近未来像を提示する力作。

目次:

序 「銀河鉄道の夜」と私たち─超高齢社会の行方
Ⅰ 日本の介護福祉は成功か失敗か
介護保険のパラドクス─成功なのに失敗?
介護を超える〈介護〉はどこにあるか
グローバル資本主義の中の非営利─その意外な可能性

Ⅱ 災害と福祉そして非営利の復元力
日本の非営利、アメリカの非営利
災害時における社会福祉法人やNPOの役割は何か
 
Ⅲ 日本の超高齢社会はどこへ向かうか
日本の社会保障を不安定にしているもの
介護保険と非営利はどこへ向かうか
超高齢社会の乗り越え方─エイジズムにどう対抗するか
結 「千と千尋の神隠し」はどんな解を見つけたか?

文責:小田切康彦(徳島大学)