多文化共生のためのシティズンシップ教育実践ハンドブック

書籍のご紹介です。

著書:多文化共生のためのシティズンシップ教育実践ハンドブック

著者:多文化共生のための市民性教育研究会 編

出版年月日:2020年3月30日

出版社:明石書店

ISBN: 9784750349992

概要:

本書は、日本における多文化共生に向けたシティズンシップ教育について、多様なケースを基に、とくに高校での学習を想定してその実践を提案している。本書内で指摘されているように、個人の思いやりだけでは解決しない法制度的解決や合意形成のあり方を考える学習法、アクティブラーニングを用いた実際の社会問題に関する学習法、「社会は変えていけるかもしれない」という展望や主権者としての自覚を培う方法、多様な文化的背景や国籍をもつ人々を念頭においた学習法、実践で用いるワークシートやパワーポイント、動画等の素材の活用方法、高校での新教科「公民」を見据えた学習法、等が意識された構成となっている。

https://www.akashi.co.jp/book/b506945.html

シティズンシップ教育の授業づくりと実践に活用できる教材集。多文化、多様性、社会的包摂、アイデンティティなどの観点から、学校のルールづくり、住居、労働、医療、災害など7つのテーマを設定し、生徒に「主権者とは誰か?」を問いかける授業を提案する。

目次:

第1部 イントロダクション
 1.多文化共生のためのシティズンシップ教育とは
 2.この教材を利用する教師に求めたいこと
 3.パフォーマンス評価とルーブリック
 4.この教材の使い方
第2部 共通レクチャー:人の移動と文化・社会の多様性
 1)「日本人」って誰?
 2)グローバル化時代の日本と多様性
 3)日本の移民・難民受け入れのこれまでとこれから
 4)おわりに
第3部 テーマ別アクティブ・ラーニング
 1.多文化共生を考える7つのテーマ―多様性を前提とした社会的包摂とは?「私たち」とは?
 2.もっと知りたい人のための探求学習に向けて
おわりに

文責:小田切康彦(徳島大学)