書籍のご案内です。
著書:科学と倫理 AI時代に問われる探求と責任
著者:金子務・酒井邦嘉 監修/日本科学協会 編
出版年月日:2021年02月09日
価格:2,300円
総ページ数:312ページ
出版社:中央公論新社
概要:
本書は、日本科学協会 科学隣接領域研究会での議論を取りまとめた「今考えてほしい科学を支える倫理」について、13名の執筆者によって書かれた論考集である。喫緊の課題である感染症、ますます活用されていくAIとの付き合い方、ゲノム編集などの生命倫理、宇宙開発の倫理的課題など、先の見えない問題を考える13の視座が詰まっている。
目次:
第1章 3.11以後の科学と倫理」
第2章 ロボット三原則と科学者三原則」
第3章 科学者の社会的責任――専門知の失敗と責任システム
第4章 合成生物学の倫理とデュアルユース性」
第5章 感染症の科学と倫理
第6章 遺伝病医療の倫理
第7章 AI時代の科学技術倫理
第8章 『本人らしさ』の探求と演出――人工知能技術による『よみがえり』をめぐる論点
第9章 人類の生存と宇宙進出の問題
第10章 科学の創造性と倫理性――ベーコン的科学の行方
第11章 原子爆弾と『聖断』
第12章 宗教由来の倫理は科学の倫理に応用できるか ? ――嘘(捏造)をめぐる考察
第13章 エコロジー思想の起源とその両義性
あとがき
https://www.jss.or.jp/ikusei/rinsetsu/ethics/book.htm
文責:小田切康彦(徳島大学)