2022 Critical Sociological Association of Korea Autumn International Conferenceに参加して

大倉 沙江

2022年11月5日、Critical Sociological Association of Korea Autumn International Conferenceが韓国ソウルにて開催されました。おもに社会学分野の学会であり、今大会ではDigital and Green Transformation and the Future of Society in the Twenty-First Century Capitalismがテーマとして掲げられ、活発な議論が行われました。デジタルトランスフォーメーションやグリーントランスフォーメーションという世界共通の政策課題に対して、各国の市民社会や社会運動がどのような役割を果たしているのかという点についても報告が行われ、市民社会に関心のある研究者や大学院生にとっても関心のある話題が提供されました。

私自身はGlobal Capitalism, Digital Transformation, and East Asiaというセッションで報告をしました。具体的には、日本のコロナ禍における看護師不足の問題を取り上げ、日本看護協会を中心とした利益団体がいかに看護師不足の地域に看護師を派遣しようとしたのか、また災害などの危機的状況かにおいてどのような情報集約の枠組みが専門職派遣において有効なのかという問題について話題提供をしました。

私にとって3年ぶりの海外での報告であり、対面で他の研究者と有意義な意見交換をすることができました。なお、今回の報告は、日本NPO学会2022年度若手研究者への国際学会参加支援助成金の支援を受けてかなったものです。学会の皆様のご支援に、心から感謝を申し上げます。